昨日は早くも春一番が吹き暖かくなりましたが、また平年並みの寒さに戻るようですね。
寒暖差で体調を崩されないよう、みなさまご注意ください。
さて、今回のテーマは「塀」です。
よくあるお悩みとしては「自分で塗ったら塗料をどんどん吸ってしまった」「亀裂が入ってしまった」「塗った箇所が膨れている」などです。
今回もM様邸の例でご案内いたします。
まずは施工前写真を。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s148dd84b0eda838e/image/i0a3d9ab3627acc78/version/1455525425/image.jpg)
症状としては「塗膜の剥がれ」「クラック」「塀の膨らみ」「チョーキング」です。
チョーキングは前回の塗装から10年経過していることもあり、起こりうる症状です。
それ以外、大本の原因はというと「クラック」です。写真でもわかるとおり、ヒビがはいっています。これのことです。
クラックが発生するとそこに雨が降ることで水が入ります。水はモルタルに浸透し他の場所から外に出ようとします。しかし、そこに塗膜があるため水をブロックしてしまいます。
とはいっても水はどんどん注ぎこまれます。
一定の量を超えると塗膜が圧に耐え切れず、風船のように膨らみ、さらに圧がかかると破れて剥がれてしまいます。
これが今回のケースでした。
ですので、クラックの処理を徹底的にしなければ今回の改修は意味がないのです。
コーキングやモルタルでそのクラックを埋めるのですが、細い亀裂のため奥まで入り切りません。ですので、専用の工具を使用し亀裂の最深部まで処理できるように塀の亀裂をV字にカットをします。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s148dd84b0eda838e/image/i68df1b15379ff4b8/version/1455526140/image.jpg)
これを終えてコーキングやモルタルで埋めます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s148dd84b0eda838e/image/i5cc5cd6960333558/version/1455526233/image.jpg)
平らになりました。
コーキングとモルタルの使い分けは亀裂の大きさです。ちなみに間違ってもパテなど使用しないでくださいね。
これらの下地処理を終えてようやく塗装です。
塗装は特殊なことはしないので割愛。
DIYでブロック塀を塗ろうとして失敗したかたは下塗り材をきちんと選定していただければOKです。
こちらが完成写真。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s148dd84b0eda838e/image/i09ed547f1c0beb0a/version/1455526609/image.jpg)
きれいになりました。
施主のM様も塀が割れてしまったり剥がれてしまったりでかなり気になっていたのだそうです。
クラックには注意です。